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将棋定跡研究所

将棋の面白さはユニーク戦法にあり! トップを目指しながら新戦法を開発中。 「定跡裏街道」というユニークな新戦法を紹介する書籍を電子出版しています。

最近のプロ棋譜 - 2013-01-20 第39期女流名人位戦 上田初美 vs 里見香奈

これからは特に気になったプロ棋譜の感想でも書きながら更新して行こうかなと思います。更新しようと思っていたら物凄く遅くなってしましたが(笑)

一月もたくさん面白い棋譜がありましたが、特に注目の棋譜は2013-01-20 第39期女流名人位戦 上田初美 vs 里見香奈解説) ですね。なんと阪田流向飛車。阪田流向飛車は後手番戦法として有力な戦法だと思いますが、採用率の低い戦法なので、これは見ない訳にはいきません。

まず一番の注目は第1図。この構想が一番最初に登場したのは 2010-03-04 王位戦 羽生善治 vs 高崎一生(第2図)でした。最初に棋譜を見た時は、そんな構想もあるのか!と驚いたものです。私もこの形は面白いと思っていて、後手を持って結構指せると思うんですよね。そのため後続するプロの方がいなかった点には若干疑問が残っていましたが、まさかその形を里見先生が指すとは思ってませんでした。



ちなみに 2010-03-04 王位戦 羽生善治 vs 高崎一生 では形を整えて▲7七銀でしたが、今回は美濃囲いなので味良く▲7七角(第3図)。



阪田流で▲7七角は頻出の手で、これをどう受けるかは悩み所です。△3三桂と強く受ける手もあると思ったのですが、里見先生の△3三角(第4図)も味の良い受けでしたね。その後第5図まで組めれば、後手がうまく指している感じがあります。その後も非常に見応えのある将棋で、とても面白い内容でした。第4図のような展開が望めるなら、阪田流が奇襲戦法という感じはまったくないですよね。



ちなみに先ほど述べた△3三桂(第6図)ですが、▲4五桂には△3二飛(第7図)という手があり、これはこれで一局という感じです。ただ△3三桂は変化を狭めて一気に良くしようという手なので、△3三角のほうがプロ好みの柔軟性がある手です。厳密にはどちらが良いかなどは突き詰めてませんが、△3三桂が成立するかどうかも私は気になるところです。



阪田流はどのように受けるのがベストかというのは未だ決定版のない戦法だと思うのですが、プロ間ではどのような評価なのでしょうね。そういう意味でも私はまず第一に▲3八金型が気になります。重厚な指し回しを目指すならこう指す所だと思うのですが、普通なら▲5八金としたい所なので、▲3八金がベストなのかどうかは正直よくわかりません。▲3八金と指させる事ができるなら、後手番としては力戦形に引きずり込めて満足という見方もできますしね。

阪田流向飛車は先後どちらが良いのか、先手はどう駒組みするのが良いのか。阪田流向飛車も今後が気になる戦法の一つです。

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