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将棋の面白さはユニーク戦法にあり! トップを目指しながら新戦法を開発中。 DL-MARKETで「定跡裏街道」というユニークな新戦法を紹介する書籍を電子出版しています。
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アマ将棋界で幅狭く活躍中。最近大会に出場気味の将棋大好き人間です。

2006 ... 大学個人戦関東ベスト16
2007~2011 ... 一時離脱 ^^;
2012 ... アマ竜王神奈川ベスト8、赤旗名人戦神奈川地区予選通過

もっと上を目指します。
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今月はまともな投稿をできなかったので、とっておきの(?)ネタを紹介します。少し前に将棋の合宿に参加してきたのですが、その合宿でのお話です。合宿と言えば将棋にまつわる様々なイベントがありますが、冗談で始めた遊びがなかなか面白かったので、紹介してみます。

まずベースとなるのは四人将棋。四人将棋についてのルールは左記リンク(Wikipedia)を辿って頂くとわかりやすいですが、下図を見てもらえばなんとなくやり方はわかるでしょう。基本的なルールは将棋とだいたい一緒で、四人で時計回りに指していくだけです。



合宿で行った四人将棋はダブルスで行ったのですが、Wikipediaのルールと異なる点が3つあります。
  1. ペアの位置は隣
  2. 王手を掛けても手番は移らない
  3. 王手を掛けられた人は、次に自分のターンが来た時に詰めろを解消できなければ試合終了


これが実に面白い。ペアが隣にいるのがなぜ良いか(新ルール1)ですが、ペアに自分の駒を謙譲する事ができるのです。四人将棋では駒を手持ちにするのが強力な気がするので、激しい将棋になってより面白いです。例えば青文字チーム対黒文字チームの対戦で、第1図のように駒を渡す事ができます。歩を一枚渡しただけでいきなりと金攻めができて、なかなかスリルがあります(第2図)。



そして新ルール2,3も、真剣に読むという意味で重要な要素です。例えば下が上に対して王手を掛けたとします(第3図)。



これは上の玉が詰んでいるかというと、詰みではありません。左の人がと金を払えば詰めろが消え、上玉は無事生還です。

では第4図はどうでしょうか。少し状況がわかりにくいですが、右:1二金と打って王手した後に、下:2二歩成とした局面で、同時に2回の王手が掛かっています。これも上玉は詰みではありません。左:2二銀、上:1二玉として無事生還です。



これはチーム戦ならではの手筋で、常に2手をセットで読む事になるので、頭の体操になってとても面白いです。ではルールのおさらいに、上玉が生き残る事ができるかどうかの問題を作ってみたので、チェックしてみましょう。右以外の三人すべての指し手を考えてみてください。





では解答編を行ってみましょう。
まず第5図は不詰です。下:2八銀(何でもいい)、左:4一歩、上:5一玉。左の人が4一歩と上玉の逃げ道を作ってあげるのが重要で、上玉はなんとか生き延びています。上玉は左の人頼みの状況で、左の人が違う手を指せば上玉は詰み。この辺りがチーム戦ではなかなか面白い要素になってきます。



次に第6図。これは詰みです。第5図とほとんど同じ形ですが、下の人が飛車を手持ちにしているのが大きな違いです。第5図がわかった人ならすぐに解けたかもしれませんが、左の人が次に4一歩と逃げ道を作った際にも玉が逃げられないようにすれば上玉はどうやっても助かりません。そこで下:6一飛。まさに四人将棋ならではの手筋ですが、これで受けなしです。



なかなか面白くありませんか? 将棋の合宿などで是非試してみてください。

前回の投稿から間が開いてしまいましたが、端歩位取り角交換四間飛車 (1) シンプルながら奥の深い端歩 の続編です。…が、今回は失敗談です。すみません。

まず私は何を考えていたかと言うと、第1図を考えていたのです。第1図は端歩を取っていない第2図と良く似ていますが、第2図は後手の指す手がなく△8八角成とするしかありません。しかし第1図は後手はまだ指したい手がたくさんあり、先手が後手より先に形を決める必要が出てくる…そういう記事を書こうと思っていたのです。そのような変化になれば後手もかなり指せたのですが、現実は厳しかった。




第1図はどうにも端歩の2手が響いてきてしまって、なかなか後手が良くならないのですね。一応変化だけ示しておくと、第1図では▲2四歩が成立してしまうようです。ただあまり変化を狭めるような事をこのブログで書くのもどうかなと思ったので、以降の変化はお蔵入りとさせて頂きます。普段はなかなか成立しない手だけに、これは盲点となっていました。

プロの端歩位取り角交換四間飛車では第1図は一回も登場していなかったので何故だろうと思っていたのですが、なるほど、そういう理由があったのですね。さすがはプロと、感心させられっぱなしでした。結局、後手が端歩位取り角交換振り飛車を指す場合、厳密に言ってしまえば第3図のように△3三銀型にするよりないようです。△3三銀型にすると定跡を外すのは難しく、それではちょっと…という感じがしたので、失敗談にする事にしました。しかし構想が完全に駄目という訳ではなく、先手番の場合、第4図(第1図の類型)は成立しそうなんですよね。先手で端歩を取っている上に色々と面白い変化に誘導できるので、第4図は面白いかも知れません。



正直、第1図が成立しないのは結構ショック(涙)だったのですが、先手と後手で成立の成否が変わってくるとは、将棋とは本当に奥が深いものです。

ところで投稿が遅れたのはこの変化が駄目という事がわかってどうしようと考えていたためもありますが、次回作の執筆が正念場を迎えていたからでもあります。執筆の観点から言えば、端歩位取り角交換四間飛車は次回作に盛り込む可能性もあったので、下手な事を書かずに済んで良かったという点では少しホッとしています。次回作もようやく世に出せそうなレベルにまとまってきたので、近いうちに何らかしらの報告を致します!

本日、GPS将棋に勝ったら100万円 というイベントがあり、私もちょっとだけ参加してみました。9:00くらいに現地に行けば指せるかなと思っていたら、現地に既に25人ほど。実際にはもっとたくさんの人が居たようで、結局は指せず仕舞いでした。アマ強豪の方たちの気合の入り方、恐るべし…。どうやら先頭集団の方々は、寒空の中7:40にはスタンバイしていたようですね。私は9:00~11:00の間待っていただけでも行列待ち疲れの感があるのですが、次回は何時に行けば指せるんだろう(笑)

さて特に気になる棋譜、2月版。2月初頭の将棋になってしまいますが、2月一番格好良かった棋譜はこれでしょう。2013-02-03 第38期棋王戦 郷田真隆棋王 vs 渡辺明竜王解説)。戦型は相掛かり。

相掛かりはどのような構想を目指すか、どのようにポイントを稼いでいくか、という所からたくさんの余地がある戦法です。ただそれだけに、ねじり合いというか、他の戦型では見れない面白い将棋になる事が多い。そのため、着実にポイントを稼ぐような正当派の内容で、格好よくポイントを握りながら勝負を決める、そんな先手を指せたらなあ…などと、先手の相掛かりを指す度にたまに思ったりします(笑) その点この棋譜は美しい!相掛かりはこんなに美しくさせるものなのかと思わされた一局です。

一番印象的だったのは第1図。シンプルに▲4六角と角を添えた手は角換わりでもよく出てくる形で、見た目も感触の良い手なのですが、どれくらいポイントを稼げるかわからなくて、最初見た時は「シンプルにそれでいいんだ!」と思いました。



ただ棋譜コメントにあった 2009-03-13 順位戦 山崎隆之 vs 渡辺明 を並べてみると、この手がさらに好手に見えてきます。少し形が違いますが、この対局でも▲4六角と打ちました(第2図)。しかし△8四銀と上がっていたため、この場合は▲4六角に△6四角が生じました(第3図)。



第3図では▲同角とするよりないですが、以下第4図のように進み、さらに△8八歩!▲同金△6五歩(第5図)と攻めれば後手不満のない進行。




つまり 2013-02-03 第38期棋王戦 郷田真隆棋王 vs 渡辺明竜王 は、銀が動く前に▲4六角を打ち、銀が動けないようにした事がこの将棋のポイントだったのですね。過去の対局を比較しながら見ていくと、▲4六角がシンプルでありながら実に奥が深い手でした。後手の銀の動きを封じた事で、先手が作戦勝ちになりました。相掛かりを指す際には是非参考にしたい指し方です。

▲4六角以降も非常に見応えのある将棋でした。特に端攻めが見えて忙しくなってきた第6図でどのように手数を稼ぐかが先手の課題。そこで▲9六香!(第7図)と香車を捨てて手数を稼ぐのが格好良い勝負術でした。このような香車を打てるようになりたいものです。


たまには普通の戦法も紹介してみます。

第1図はよくある序盤ですが、ここで角交換四間飛車を目指したい人が△9四歩(第2図)と突くとどうなるのでしょうか。あまり指された事はなく、プロ棋戦でも採用例は低めなのですが、私はシンプルながら有力な指し方の一つだと思っています。なぜプロ間で少ないかは不明な点もあるのですが、端歩を受けずに△2四歩とする形が結構頻繁に登場しているので、端歩よりも2筋を重要視しているからなのかなとも思います。それならば△9四歩に代えて△4二飛が選ばれる理由も納得がいきます。



それはさておき第2図の△9四歩に先手はどうするべきか。結論だけ言えば▲2五歩(第3図)が一般的のようです。しかしここで▲2五歩とするなら、角交換四間飛車になった際に逆棒銀を仕掛けやすいのは後手の得のようにも思います(第4図)。第1図から△4二飛とした場合には▲2五歩を決めるかどうかは先手次第なので、逆棒銀が好きな人にとっては後手の利点です。そしてもう一つ。▲2五歩に△9五歩と序盤早々端歩を取れる利点もあります(第5図)。いずれもどれくらい効果があるかは未知数ですが、有力そうという印象がありますよね。



では何故▲2五歩なのか。これはプロ間では常識的な話題なのかも知れませんが、あまり語られている事がないように思うので、その理由を考えてみたいと思います。代替手としては①▲4八銀、②▲6八玉、③▲9六歩があるので、それぞれ見てみましょう。さらに裏の手として④▲5八金右が何局か公式戦での実戦例があるのですが、話が難しくなるだけなので今回は省略しておきます。

①▲4八銀(第6図)




この手は△8四歩から横歩取りを目指された際に、先手が少し損をします。具体的には以下△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛(第7図)と進んだ際、横歩を取るのはかなり自信がいります。それは▲3四飛には△8八角成▲同銀△3三角!(第8図)という手があるからです。以下どのように応じても△2八歩が受からないので、後手が指しやすそうです。という事で、先手は横歩を取らずに▲2六飛(第9図)とするよりありません。形勢は互角ですが、形を限定させている後手は気分が良いです。



②▲6八玉(第10図)




この手も△8四歩から横歩取りにした場合に先手の形を限定している利点がありますが、端歩と▲6八玉では▲6八玉のほうが得をしている印象があるので、実際には後手を持ちたい人はいないかも知れません。端歩を生かしたうまい攻め筋があれば評価も変わってきそうですが、すぐには思い付きません。ただし▲6八玉にはもう一つ重要な変化として△4四歩(第11図)からの矢倉があります。以下▲2五歩△3三角▲7八玉△8四歩▲6八銀△8五歩▲7七銀△2二銀▲7九角△4二角▲5六歩△3三銀(第12図)などと進む事が予想されますが、先手は▲7八玉がやや早い感じな上に後手に矢倉に組まれたのが大きく、形勢は互角ながら後手に不満はなさそうです。



③▲9六歩(第13図)




これは一番シンプルで、△4四歩からノーマル振り飛車(第14図)にすれば良いと思います。端歩の交換が入っているので、先手が居飛車穴熊に組んだ際に後手が得をしている可能性が高いからです。図は四間飛車の例ですが、三間、四間、中飛車、向飛車、すべての形でこの端歩がいかせるのも大きなメリットのように思います。





そんな訳で、プロが▲2五歩とするのにもそれなりの理由があるのですね。すべて私の勝手な推測ですし、先手を咎めるために後手が横歩取り、矢倉、角交換四間飛車、ノーマル振り飛車と幅広く指しこなす必要性があるのはやや大変な印象はあります。ただこうやって細かい所を考えると色々な戦型を指したくなりませんか。

説明が少し長くなり過ぎましたが、端歩一本で先手は▲2五歩と突く必要が出てくるのです。これだけでも逆棒銀や端歩の好きな角交換四間飛車党は嬉しいような気がするのですが、いかがでしょうか。次回はさらに、この駒組みを生かす具体的な手順を紹介していきます。

これからは特に気になったプロ棋譜の感想でも書きながら更新して行こうかなと思います。更新しようと思っていたら物凄く遅くなってしましたが(笑)

一月もたくさん面白い棋譜がありましたが、特に注目の棋譜は2013-01-20 第39期女流名人位戦 上田初美 vs 里見香奈解説) ですね。なんと阪田流向飛車。阪田流向飛車は後手番戦法として有力な戦法だと思いますが、採用率の低い戦法なので、これは見ない訳にはいきません。

まず一番の注目は第1図。この構想が一番最初に登場したのは 2010-03-04 王位戦 羽生善治 vs 高崎一生(第2図)でした。最初に棋譜を見た時は、そんな構想もあるのか!と驚いたものです。私もこの形は面白いと思っていて、後手を持って結構指せると思うんですよね。そのため後続するプロの方がいなかった点には若干疑問が残っていましたが、まさかその形を里見先生が指すとは思ってませんでした。



ちなみに 2010-03-04 王位戦 羽生善治 vs 高崎一生 では形を整えて▲7七銀でしたが、今回は美濃囲いなので味良く▲7七角(第3図)。



阪田流で▲7七角は頻出の手で、これをどう受けるかは悩み所です。△3三桂と強く受ける手もあると思ったのですが、里見先生の△3三角(第4図)も味の良い受けでしたね。その後第5図まで組めれば、後手がうまく指している感じがあります。その後も非常に見応えのある将棋で、とても面白い内容でした。第4図のような展開が望めるなら、阪田流が奇襲戦法という感じはまったくないですよね。



ちなみに先ほど述べた△3三桂(第6図)ですが、▲4五桂には△3二飛(第7図)という手があり、これはこれで一局という感じです。ただ△3三桂は変化を狭めて一気に良くしようという手なので、△3三角のほうがプロ好みの柔軟性がある手です。厳密にはどちらが良いかなどは突き詰めてませんが、△3三桂が成立するかどうかも私は気になるところです。



阪田流はどのように受けるのがベストかというのは未だ決定版のない戦法だと思うのですが、プロ間ではどのような評価なのでしょうね。そういう意味でも私はまず第一に▲3八金型が気になります。重厚な指し回しを目指すならこう指す所だと思うのですが、普通なら▲5八金としたい所なので、▲3八金がベストなのかどうかは正直よくわかりません。▲3八金と指させる事ができるなら、後手番としては力戦形に引きずり込めて満足という見方もできますしね。

阪田流向飛車は先後どちらが良いのか、先手はどう駒組みするのが良いのか。阪田流向飛車も今後が気になる戦法の一つです。

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